車速感応ドアロックユニット

取付日 2002/09/08
最終更新 2003/02/02


八木澤さんが開発された「車速感応ドアロックユニット(DLU03)」の取り付けです。

これは、車が走り出して、時速15Kmくらいを過ぎたら勝手にドアロックしてくれるという、高級車や高い車についている機能を手軽に付ける事が出来るユニットです。
また、ギアを「P」にしたらアンロックしてくれるという便利機能も付いています。
(配線しだいでは、同時にギアを「R」や「N」にしたらアンロック、シートベルトを外したらアンロックなども可能です。)


取り付け手順

【注意】
作業前には、バッテリーのアース(マイナス)を必ず外してから行ってください。
また、外した後も5分ほど置いてから作業開始してください。
(外しても、直後ではエアバックに衝撃を与えると動作してしまうためです)


なお、ストリームも多分付け方はほとんど同じです。
今回取り付けるのは、この2つです。
上が「車速感応ドアロックユニット(DLU03)」本体、下が「車速感応ドアロックユニット用割り込みリレー(WKR02)」です。

ケーブルの接続方法は色々あるのですが、僕はギボシ端子を使用するため、全ケーブルの端にギボシ端子の取り付けをしました。
もちろん、ワンタッチカプラーを使用しても構いません。その方が楽です(^^)

左図は、ギボシ端子取り付け後の画像です。また、DLU03の橙線1本は未使用のため、束ねています。
(図では、黄線の1本も束ねていますが、使っています。)
まず、今回取り付ける箇所の各カバーを外します。

左図は、パーキングブレーキ解除レバー近くの画像です。
青線にそれぞれねじがあるので、外します。
外すと、カバーの上部が外れますので、赤線にあるクリップを外してカバー全体を外します。
次に、ハンドルについているカバーをはずします。
左図はハンドル下より見た画像です。
青線で囲まれた部分の、それぞれのねじを外します。
ねじをはずしたら、左図青線がクリップで2箇所繋がっているので、間にマイナスドライバー(布をかぶせて)を入れて外してください。
同様に、反対側もはずします。
ハンドル下の、さらに下の部分です。
ハンドルのカバーを外したら、左図青線部を反時計に90度回すと、ここのカバーが外れます。
(左図の黒い箱は、僕の車につけているセキュリティーで、通常はありません)

また、そこが外れたらさらに下部に同じレバーがあるので、同じように反時計回しに回してください。
回したら、下にひっぱると下部のカバーが外れます。
(右端にクリップがあるので、注意してはずしてください。)
パーキングブレーキ解除レバーの奥に、左図のように灰色と白のカプラーがあります。

今回必要なのは、灰色のカプラーですが、取り付けにくいため白のカプラーも同時に外します。
外した灰色カプラーの、「/黒」と「」をそれぞれ切断します。この切断した線の間にリレーをつなぎます。
左図は取り付け後の画像です。

切断した線のうち、
車本体側の「/黒」とリレーの「/黒」、
車本体側の「」とリレーの「/黒」、
カプラー側の「/黒」とリレーの「」、
カプラー側の「」とリレーの「」、

をそれぞれ接続します。
ここは、ドアロック・アンロックの信号線がきています。
車本体 /黒 /黒 リレー
車本体 黄    /黒 リレー
カプラー /黒 リレー
カプラー 黄    リレー
次に、ヒューズボックス上部のカプラーより各信号線を取ります。

下図の赤線部のDカプラーを外し、「/黒(Pポジション信号)」を分岐して、DLU03の「」(どちらか片方)を接続します。
また、下図の青線部のEカプラーを外し、「(車速パルス)を分岐して、DLU03の「」を接続します。
(車速パルス線を必要とするナビを使っている場合、ここに接続していることが多いですので、分かりやすいと思います。)

車カプラー 青/黒 青/黒 車本体
DLU03
車カプラー 青/白 青/白 車本体
DLU03
(DLU03の「」は、どちらか片方のみで構いません。)

また、DLU0301の「黒」を、アースに接続します。
アースは、金属に繋がっているねじ(どこでもよい)に取り付ければOKです。例えば、ヒューズボックスが固定されているねじなどです。
DLU03 ボディアース

なお、左図の黄線は、僕が作った1本を3本に分岐する線です。(Pポジション信号線を、車本体と「アンサーバックユニット」と「車速感応ドアロックユニット」で分岐するためです。)
また、桃線は僕のナビの車速パルスをつなげる線です。
走行時、手動アンロックした場合もロック動作をしたい場合の接続をします。この機能が不要であれば、この接続は必要ありません。

リレーの「/黒」を分岐して、DLU03の「」(どちらか片方)を接続します。
リレー /黒 /黒 リレー
DLU03
(DLU03の「」は、どちらか片方のみで構いません。)

但し、これによって対応できるのは、「運転席(つまり集中ロック)」のアンロックのみです。運転席以外の場所を個別でアンロックをした場合は反応しません(反応できません)。

また、同時にリレーの「」とDLU03の「」、リレーの「」とDLU03の「」をそれぞれ接続します。
リレー DLU03
リレー DLU03
ACC電源をシガーソケットより取ります。

「インパネの外し方」参照

シガーソケットの「」を分岐して、ACC電源を取ります。
ここは、DLU03の「」とリレーの「」を接続。

車本体 黄/緑 黄/緑 シガーソケット
DLU03
リレー

今回は、DLU03を運転席下に置くため、ここから運転席下まで配線を伸ばしています。
写真ありません。 最後に、DLU03の「」ですが、説明書には「L端子に接続」となっています。L端子とは、エンジンがかかっているときに12Vが発生するところで、エンスト時(=事故時など)にここが0Vになり、これをDLU03と接続することで0V時にアンロックされるそうです。

今回は、L端子につけるのが面倒だったため、DLU03の「」を分岐して接続しました。L端子につけない場合でも、「」が未接続だとDLU03が動作しないためです。


参考までにシビックのL端子は、助手席下のカバーを外したところにある「ECU(コンピュータ)」に接続されているカプラーの、左から2番目(全部で4つあります)の「」です。これを分岐して、DLU03の「」と接続します。
各配線の接続が完了したら、動作確認をして正常であれば、外したカバー等を逆の手順ではめていき完了です!

左図は、ついでに作成した「集中ドアロックスイッチ」です。
(左が「集中ドアスイッチ」、右が「サンキューハザードスイッチ」です。)シビックやストリームはこのスイッチが無く、他のドアをアンロックするたびに運転席をアンロックしないといけないのは、微妙に面倒だったりします(横を向かないといけないし、やり方がスマートじゃないかな、と・・・)。

今回、ドアロック・アンロック信号線にリレーを取り付けたことでこのスイッチが可能になりました。
接続方法は、まず自動戻り式のトグルスイッチ(ON-OFF-ON)を用意し、「OFF」にアースを接続(DLU03の「黒」を分岐しても可)、「ON」の片方にリレーの「」を分岐して、「ON」のもう片方にリレーの「」を分岐してそれぞれ接続すれば完了です。
リレー DLU03
ON端子 スイッチ
リレー DLU03
ON端子 スイッチ
ボディアース DLU03
OFF端子 スイッチ


取り付け後の感想ですが、やはり「便利!」の一言です。
親の車はセダンで、この機能が純正で付いているのですが小さい頃から憧れがあって、自分の車にこの機能が取り付けれたのには感動しました。
また、「P」にしたらアンロックしてくれる機能も、純正にはあまり無く、非常に便利です。

車庫入れでバックするとき、ドアを開けて見る癖があるので暇があったら「R」時もアンロックするように配線してみたいと思います。

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