Visual Database Autorunner for Windows (Autorun Launcher) 書式について (バージョン1.98 現在) ■はじめに ・各設定ファイルの記述法則・書式・仕様等の解説をしています。 ・すべての設定ファイルは「Autorun.exe」と同じ場所に置いてください。 ・どのように動作するか確認したい場合は、[例*-*]の内容をそれぞれの設定ファイル にコピーして「Autorun.exe」を立ち上げてみてください。 ・バージョンが上がるにつれ、機能の追加等で書式がかなり複雑になってきています。 もしこの「使い方.txt」では分かりづらい点・疑問点がありましたら、メールまたは掲 示板にてお気軽に作者に問い合わせください。 ※連絡方法は「Readme.txt」を参照してください。 ■設定ファイル別の解説 1.「Autorun.vdi」(必須) 基本は3行構成。 **************** 1行目にアプリケーション名や、開きたいファイルの説明 2行目にそのアプリケーション、ファイルのあるフォルダ(相対・絶対パス) 3行目に実行するアプリケーション名、ファイル名、命令名、インターネット関連 **************** これを繰り返し書く。編集はエディター等で行ってください。 ファイルを指定した場合、関連付けされているアプリケーションで開かれます(機種依存)。 対象ファイルの拡張子が関連付けされてなかった場合は、メモ帳で開くかどうかメッセー ジが表示されます。 2行目に何も書かれていない場合、「Autorun.exe」を実行したフォルダになります。 2行目で指定するフォルダは、相対パス(「Autorun.exe」から見たパス 「Sample1\test」 など、ドライブ名を含まない)・絶対パス(「I:\Sample1\test」など、ドライブ名から 始まるパス)どちらでも構いません。 ただし、CD-Rで使用する場合は、ランチャーを開く端末によってドライブ名が違う場合が あるので、相対パスをお勧めします。 また、2行目に「?」だけ書いた場合は、フォルダ・ファイルの有無判定はせずに、ボタン は使用不可、テキストもドキュメントがあっても無くても何も表示しません。3行目も無 効になります。1行目の説明のみリストに表示されます。 (区切り線を書いた行の場合などの場合にお使いください) 3行目に何も書かれていない場合、2行目で指定されたフォルダがエクスプローラーで表 示されます。 フォルダの指定、もしくはファイルの指定が間違っている場合、「Autorun.exe」を実行 し、そのアプリケーションを選択しても「実行」ボタンは押せないようになっています。 3行目はアプリケーション名、ファイル名の代わりに命令を記述することが出来ます。 現在用意されている命令は3つあります。 ・「?reboot」 再起動します ・「?poweroff」 電源オフします ・「?logoff」 ログオフします 3行目にはこれら以外にインターネット関連があります。 現在サポートされているものは以下の通りです。 ・「http://〜」 http://から始まるURLを表示(標準のブラウザ起動) ・「https://〜」https:// から始まるURLを表示(標準のブラウザ起動) ・「file://〜」 file:// から始まるファイルを開く(ファイルの有無判定はしません) ・「mailto:〜」 mailto:から始まるメールアドレスにメールを書く(標準のメーラー起動) ・「ftp://〜」 ftp://から始まるFTPを表示(標準のブラウザ起動) 注:「file://〜」は、WindowsXPでは動かない可能性があります(現在調査中)。 アプリケーションにコマンド(パラメータ)を渡したい場合は、3行目のアプリケーション名のあとに 「/」を入れてからコマンド(パラメータ)を書いてください。 [例]Windowsで「setup.exe /w /k」とコマンドを渡したい場合 Autorun.vdiの3行目:setup.exe //w /k [例1-1]Autorun.vdi ***************この下の行から*************** Delphi4.0 Pro インストール Install setup.exe InstallShield Epxress Isxpress setupj.exe Delphi4.0 詳細 README delphi4.pdf 追加モジュール etc\addon setup.exe 再起動 ?reboot ─────────────── ? サポートページ表示 http://www.tcnweb.ne.jp/~masahiro/ メールを送信 mailto:masahiror@yahoo.co.jp ***************この上の行まで*************** 2行目と3行目は「特殊パス変数」に対応しています。 「特殊パス変数」とは、端末やOSのバージョンなどによって違うシステムの各種フォルダ を指定したい場合に、この変数を使って記述することで対応できるようになります。 使用できる変数は以下の通りです。 ・「%ProgramFiles%」 Program Files のパスに置き換わります。 (例:「C:\Program Files」) ・「%WindowsDir%」 Windows のパスに置き換わります。 (例:「C:\Windows」「C:\WinNT」「D:\WinNT」など) ・「%SystemDir%」 System のパスに置き換わります。 (例:「C:\Windows\System「C:\WINNT\System32」など) ・「%TempDir%」 テンポラリのパスに置き換わります。 (例:「C:\Windows\Temp」など) ・「%Root%」 システムドライブのルートパスに置き換わります。 (例:WindowsがCドライブの場合は「C:」など) ・「%ApplicationDir%」「Autorun.exe」を実行したパスに置き換わります。 (例:「I:」「C:\CD-R_Root」など) これらのパスは、末尾に「\」を付けないパスが返ってきます。 [例1-2]Autorun.vdi ***************この下の行から*************** メモ帳起動 %SystemDir% notepad.exe Word 2002 でCD-R上の「Autorun.vdi」を表示(Word 2002 ある場合のみ) %ProgramFiles%\Microsoft Office\Office10 WINWORD.EXE /"%ApplicationDir%\Autorun.vdi" ***************この上の行まで*************** 2.「txt.vdi」(任意) 指定された実行するアプリケーション、もしくはファイルのあるフォルダに説明文があれ ばそれをプレビュー表示します。 ここでは、どの説明文を表示するか、優先順位をつけます。 ※対応している形式は「txt」と「wri」です。HTMLはソースが表示されますので気をつけ てください。 [例2]txt.vdi ***************この下の行から*************** readme.txt readthis.txt license.txt ***************この上の行まで*************** 例1-1のとき、「Install」というフォルダに「readme.txt」と「license.txt」があった 場合、「readme.txt」が表示されます。 「README」フォルダに「readthis.txt」のみあった場合、「readthis.txt」が表示されま す。 「Isxpress」フォルダに「readmej.txt」のみあった場合、「txt.vdi」では設定されてい ないので、何も表示されません。(「Documents Not Found」と表示) また、「txt.vdi」は必須ではありません。「txt.vdi」がない場合は、「readme.txt」が 表示されるようになっています。 3.「Autorun.inf」(ファイルは必須だが、変更は任意) 各リストの説明文をひとつのファイルから表示させたいときに設定します。 この機能を有効にするには、「Autorun.exe」にパラメータ「/D:」+ 「説明文が書かれた ファイル(相対パス)」を与えます。「Autorun.inf」に記述してください。 [例3-1]Autorun.inf ***************この下の行から*************** [autorun] OPEN=AUTORUN.EXE /D:Docs\説明.TXT ICON=AUTORUN.EXE ***************この上の行まで*************** 例3-1のとき、「説明.TXT」にはリストの順番に対応した説明文を上から順に区切り記号で 区分けして記述します。 //n (nは数字)から次の // までが1つの説明文となります。 必ずしも全ての数字の説明文が必要ではありません。対応する番号が無い場合は、テキス ト部には何も表示されません。 [例3-2]説明.TXT ***************この下の行から*************** //1 ここに最初のリストの説明文を記述 (複数行あっても構いません) //2 2番目のリストの説明文を記述 //3 3番目のリストの説明文を記述 //15 15番目のリストの説明文を記述 // ***************この上の行まで*************** 例1-1、例3-1、例3-2のとき、リストから「Delphi4.0 Pro インストール」をクリックす ると 「テキスト」表示部には ///////////////テキスト部この下から/////////////// ここに最初のリストの説明文を記述  (複数行あっても構いません)」 ///////////////テキスト部この上まで/////////////// と表示されます。 同様に「InstallShield Epxress」をクリックした場合は ///////////////テキスト部この下から/////////////// 2番目のリストの説明文を記述」 ///////////////テキスト部この上まで/////////////// と表示されます。 「再起動」(リスト5番目)をクリックした場合は、説明文が書かれていないため 「テキスト」表示部には何も表示されません。 「Autorun.exe」にパラメータ「/O:」+「ファイル名(相対・絶対パス)」とすると、直 接そのファイルが開かれます。命令、インターネット関連も指定できます。 [例3-3]Autorun.inf ***************この下の行から*************** [autorun] OPEN=AUTORUN.EXE ICON=AUTORUN.EXE SHELL\VERB0=説明 SHELL\VERB0\COMMAND=AUTORUN.EXE /O:README.TXT SHELL\VERB1=再起動 SHELL\VERB1\COMMAND=AUTORUN.EXE /O:?REBOOT SHELL\VERB2=サポートサイトへ SHELL\VERB2\COMMAND=AUTORUN.EXE /O:http://www.tcnweb.ne.jp/~masahiro/ SHELL\VERB3=メール送信 SHELL\VERB3\COMMAND=AUTORUN.EXE /O:mailto:masahiror@yahoo.co.jp ***************この上の行まで*************** 「Autorun.exe」にパラメータ「/I:」+「設定ファイル名(相対・絶対パス)」とすると、 「Autorun.exe」と別の場所にある「Autorun.vdi」を元にランチャーを起動することがで きます。 [例3-4]Autorun.inf ***************この下の行から*************** [autorun] OPEN=AUTORUN.EXE ICON=AUTORUN.EXE SHELL\VERB0=サブランチャー起動 SHELL\VERB0\COMMAND=AUTORUN.EXE /I:SUB/AUTORUN.VDI ***************この上の行まで*************** この場合、相対パスの中心となるフォルダは「設定ファイル名」の場所になります。 「txt.vdi」「Sound.vdi」の場所も上記と同じフォルダにあるファイルを読み込みます。 パラメータ「/D:」は相対パスのみ対応しています。特殊パス変数も使えません。 パラメータ「/O:」と「/I:」で指定するファイルは、相対パス・絶対パスどちらも対応し ています。また、特殊パス変数にも対応しています。 また、「/O:」でアプリケーションを指定し、そのアプリケーションにさらに引数を与えた い場合で、「/O:」以降の文字で「/」を利用する場合は、「/」の代わりに「%Param%」と 記入します。 [例3-5]メモ帳で「C:\Test.txt」を開いてもらいたい場合 ***************この下の行から*************** autorun.exe "/O:notepad.exe %param%C:\Test.txt" autorun "/O:%SystemDir%\notepad.exe %Param%%Root%\Test.txt" autorun.exe /O:"notepad %Param%%Root%\Test.txt" ***************この上の行まで*************** ※上のいずれの記入方法でも動作可能です。 いずれの場合も、「Autorun.exe」にパラメータを渡しそのパラメータ内にスペースを含む 場合は、「""」でパラメータ全体を囲んでください。 (スペースがあると、Windows上そこでパラメータが終了し次の別のパラメータと認識され てしまうためです。)→[例3-5]参照。 スペースが含まれない場合は無くても問題ありませんが、付けておくと確実です。 4.「Sound.vdi」(任意) ランチャーが表示されたときに音を鳴らしたい場合このファイルを作成して設定を行います。 4行のみです。以下の書式です。 1行目にランチャーが表示されたときに鳴らしたい音のファイル名(相対・絶対パス) 2行目にランチャーは1行目の音が鳴り終わってから表示するか、音と同時に表示するかの設定 3行目に「バージョン情報」が表示されたときに鳴らしたい音のファイル名(相対・絶対パス) 4行目にバージョン情報は3行目の音が鳴り終わってから表示するか、音と同時に表示するかの設定 1,3行目は、相対パス・絶対パスどちらも対応しています。 また、特殊パス変数にも対応しています。 2,4行目は、表示と同時に音を鳴らしたいときは「(空白)」、 鳴り終わってから表示させたいときは「wait」   と記述。 [例4]Sound.vdi ***************この下の行から*************** sound\BGM.wav sound\version.mid wait ***************この上の行まで*************** 基本的にはどんな音ファイルも登録できますが、Autorun.exe を実行するパソコンの機能に依存してしまうため、 サポートするのはどのパソコンでも再生できる「wav」と「mid」だけとします。 MP3やWMA,MPEG等も登録&再生可能ですが、Autorun.exe を実行するパソコンにデコーダが入っているかどうかで 再生できるかどうか分かれてしまいますので、もしそのようなファイルを登録するときは 再生環境に気をつけてください。 また、「Sound.vdi」がない場合は、「Autorun.wav」「Autorun.mid」の順で探して先に 見つかったほうが再生されます。この場合、バージョン情報表示時は何も鳴りません。 5.「Autolice.txt」(任意) autorun.exe画面上の「About」ボタンを押したときに、このCD-ROMに関しての任意の説明 や著作権情報を表示させたい場合、「autolice.txt」を作成してその中に書き込んでくだ さい。書式はありません。 これは、本来「About」ボタンを押すと「Autorun.txt」に書いてある著作権情報が表示さ れる仕様ですが、ソフト自体にも著作権があるので「Autorun.txt」の書き換えは禁止して います。そのため、独自の情報を表示させたい場合は「Autorun.txt」を書き換えるのでは なく「Autolice.txt」を作成して、そこに書くようにして下さい。